HPノートパソコンProBook・起動不具合の診断・京丹後市

急遽依頼されたWindowsノートパソコンの診断です。
今回の対象は約11年前のHP製ProBookです。Windows8時代のモデルですが、OSアップグレードを重ね、現在はWindows10で動作していたパソコンのようです。

起動すると画面は真っ暗なまま何も映らず、CPUファンが高速回転したままの状態になります。
各ランプの状態から察すると、画面表示のみの不具合ではなく、BIOS起動までも到達していないような症状です。
ちなみにCaps Lockキーの白ランプも点滅しています。

まずはノートパソコンのバッテリーを外し、ACアダプタもしばらく外した状態にします。
ノートパソコンを分解し、記憶装置(SSD)が故障しないように取り外して、CPU、マザー、メモリだけの状態でACアダプタのみ接続して起動してみます。
症状は変わらずなので、以下の順で確認を行っていきます。

メモリ取り外し&再挿入→症状変わらず
メモリ取り外し&別スロットへ再挿入→症状変わらず

これはマザーボードが完全に壊れている可能性が高いと考えながら、次に帯電を疑います。
再度、バッテリーとACアダプタを外した状態で、15分ほど放置し、ACアダプタのみ再接続してから電源ONします。

初めてBIOSが起動し、HPのロゴが表示されました。
一旦電源をOFFにして、外している記憶装置(SSD)を接続し再度電源をONすると、Windowsが正常に起動されました。

システムの状態を確認し、安定して動作しているようなので、今のうちに外付けSSDに重要なデータと思われるもののバックアップをおこなっておきます。
バックアップが完了しましたが、一部ファイルのバックアップにてセクタエラーが表示されます。記憶装置にも何らかの問題を抱えていそうです。

ネットワークに接続し、一通り負荷をかけてみましたがWindowsは安定して動作しています。
直ったのか?と思い、Windowsをシャットダウンします。

ここで電源ボタンをONすると、また不具合が再発しました。
Windowsはさきほど正常に動作していましたから、CPUやメモリ、マザーは基本的には正常に動作しています。
これは帯電、もしくはマザーボードの故障の可能性が高いですね。

今回は診断までなので、報告書を作成し、取り出した重要データをお客様に返却できるようUSBメモリに保存し、作業は完了となりました。
約11年前のモデルですので、メーカーに修理を依頼しても修理不可能な可能性が高いですが、修理が可能でもマザーボード交換となり非常に高くつくと思われます。

パソコンが故障したけど、修理費を確認してから「買い替え」か「修理」を判断したいという方は多いと思います。
未来オフィスNAOは、どこで購入されたWindowsパソコンの診断でも受け付けますので、お困りならまずはお気軽に連絡下さい。

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