
本日は、京丹後市内の機屋さんが使用されているMS-DOS搭載のNEC製パソコン(約30年前のPC-98)を診断させて頂きました。
かつて京丹後市内に数多くあった機織り工場では、NEC製のMS-DOSを搭載したパソコンを使って京都市内などの発注元からの紋柄データ(デザインデータ)などを受け取り、機織り機械に読み込ませて機を織っていました。
今では機織り工場はかなり少なくなりましたが、それでもまだなお京丹後市内で機屋を続けているところはあります。
今回診断させて頂いた機屋さんも、約30年前のPC-98を複数使用されており、今はもう無くなったソフトメーカーが制作した専門のデザイン管理ソフトをずっと使われているとのことです。
先月、京丹後市内で落雷が酷かった夜がありましたが、その後からパソコンの起動が不安定になったとのことでした。
実際にパソコンを起動してみると、ハードディスクからのMS-DOS起動が正常に行われません。
当店による診断結果は、落雷によるマザーボードなどの部品故障か、ハードディスク(起動ドライブ)の故障です。
このパソコンには初期の頃のハードディスクが搭載されていますが、年代からしておそらく不良クラスタも多発していたと思われます。
修理をするにしても新品のマザーボードやこのパソコンの規格に合致するハードディスクは、すでに新品のものは販売されていません。
どうしようか悩んでいたところ、隣にに同世代の予備パソコン(PC-98)があることがわかりましたので、続けてそのパソコンで運用を代替できないかを検討してみます。まずはこの代替パソコンをモニタに接続して、いろいろ試行錯誤してみると、MS-DOS起動は正常に起動し、専用ソフトも動作することがわかりました。
ただし、この代替パソコンに2台搭載されているフロッピーディスクドライブ(FDD)のうち1台がどうやら壊れているようです。
部屋の中を探すと使用していない3台目のPC-98が見つかりましたので、そのパソコンを分解し、そのパソコンからFDDを1台取り出し代替パソコンに移植します。
代替パソコンの基本動作をひと通り確認したところ基本的は機能はほぼ正常動作しているので、代替パソコンとしては最低限使用できるようになりましたが、フロッピーディスクをコピーする機能だけがなぜかうまく動作しません。この部分は一旦宿題とさせて頂き、この日の作業は完了となりました。
京丹後市や丹後半島地域にお住まいの方で、パソコンの突然の故障などでお困りなら未来オフィスNAOまでお気軽にお問合せ下さい。



